文学フリマ告知!

1年ぶりに文学フリマに参加します。
筑波批評と名乗りながら全員筑波から離れてしまったのですが、まあそれがどうしたという感じで、新刊はコピー本となりますが、それも初心に返るというようなポジティブな感じで、新刊は充電中というタイトルとなりました*1

筑波批評2010冬(充電中)

目次
緊急座談会 これからの「フィクション」の話をしよう(高橋志行、佐藤翔、伊藤海彦、シノハラユウキ)
科学と文学のあいだを行き来すること――書評『進化思考の世界』『認知物語論キーワード』『華竜の宮』 シノハラユウキ
100%勇気――書評『万物理論』 山本勉
白くまを救うとき――多和田葉子『雪の練習生』 栗森勇太
跳躍するヒロイズム――ゲームデザインにおける個人の表現 高橋志行
ウェブは死なない――オープンなウェブと生成力 伊藤海彦


コピー本 72頁
100円


今回の文学フリマでは、『b1228』、『モダン・ラブ』、『アニメルカvol.3』の3誌にtrickenこと高橋志行さんが参加していると聞いて*2、急遽うちも便乗いたしましたw
論考「跳躍するヒロイズム――ゲームデザインにおける個人の表現」を、『筑波批評2009夏』より再掲しました。
上記3誌では、社会学、小説、音楽、アニメといったジャンルについて書いたり話したりしているようですが、高橋さんのホームはやはりゲーム。そういうわけで、高橋さんのゲーム論もしっかりチェックしておきたいところじゃないでしょうか。
また、やっぱり座談会もやろうということで、急遽開きましたw
去年の夏・冬両号で表紙を描いていただいた小倉涌さんの個展「マッカーサーの子どもたち」と、劇場版『マルドゥック・スクランブル』について話しています。
前者では絵画的なフィクションとは一体何か、後者ではサイバーパンクSFとの関わりや最近の冲方丁現象についてが、主な話題となっています。


各論考は、各人の関心を強く反映させたものとなっており、筑波批評の活動の今までとこれからの結節点となればいいなと思っています。
シノハラは、タイトル通りの内容ですが、三つの本を取り上げながら、科学と文学の関係をそれぞれの視点から見ていきます。
山本は、サンデル教授で一躍話題となっているコミュニタリアニズムに対して、イーガンの『万物理論』から批判的なまなざしを向けます。
栗森は、多和田葉子の最新作から、人間と動物の関係についてどのような想像力を働かせることができるのかを探っています。
伊藤は、近年何かと話題なクリス・アンダーソンやジョナサン・ジットレインの問題提起などを受け取りながらも、最近のインターネットの動向を分析して、彼らとは異なる着地点を目指します。

文学フリマ

開催日   2010年12月 5日(日)
開催時間  11:00開場〜17:00終了 開催時間1時間延長決定!
会場    大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール
アクセス  京浜急行本線「京急蒲田駅」徒歩3分
     JR京浜東北線、東急池上・多摩川線「蒲田駅」徒歩13分
入場無料
筑波批評は、ア−09(2階 小展示ホール)
http://bunfree.net/materials/kamatamap.gif

*1:文がうまくつながってないのは仕様です

*2:参照:まとめよう、あつまろう - Togetter