コンテンツ植民地!

今日は、id:min2-flyに寄稿してもらった「「コンテンツ植民地」日本」について紹介します。
日本はコンテンツ立国だなんだと言われていますが、実は何千億円ものコンテンツがひたすら流出していくコンテンツ植民地だったのだという衝撃的な事実を告発する一本となっています。
そのコンテンツとは一体何かと言えば、それは学術出版。昨今、ノーベル賞の話などで頭脳流出ということが問題になっていますが、そういう話題とも関係してくる話です。図書館情報学の見地から、日本の学術出版の状況と海外の学術出版の状況が比較されていきます。日本の学術出版はだいぶやばいわけですが、それは一体何故なのか。単に言語が英語じゃないから、という理由だけではないのです。
この分野では、オランダのエルゼビアという出版社が最大手らしいのですが、id:min2-flyはエルゼビアや学術出版に関する関連エントリを書いています。

エルゼビア・ジャパン主催のライブラリ・コネクト・セミナー2008に参加してきました!
(中略)
参加費無料・コーヒー/お茶菓子はご自由に・昼食のお弁当も先方持ちで、英語の講演には同時通訳がつくしその上うさぎさんはじめお土産までついてくると来たもんだ。
思わず自分の大学・研究機関が年間いくらエルゼビアに払っているかと利用者数から逆算して「これで何円元とったかな・・・」とか計算してしまった人は自分だけではあるまい(?)。
ライブラリ・コネクト・セミナー2008 -Return on Investment 〜 図書館への投資効果 〜 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

そんなわけで、エルゼビアをはじめとする海外企業のやり方を(高い!って批判するばかりでなく)もうちょっと参考にしても良いのかも、などと考えつつ長尾館長の講演会後は大学図書館支援機構の総会に向かったのでした。
国内出版がエルゼビア化する世界とかを妄想する - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

出版不況に対して3行で物申す - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)
海外学術出版大手3社の総収益の合計=
 9,440億円+7,590億円+5,610億円=約2兆2,640億円 
 > 日本の全出版市場=2兆853億円

この最後に引用した3行を膨らませていったのが、今回掲載される「「コンテンツ植民地」日本」となるわけです。